忍者ブログ
2024.09│ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

日々のニュースについて考えたことを色々と.  少し頭を使う必要があるかもです 

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

先日、話題になった「裁判員制度」

これについて、すこしおもうところがあるのですね。

裁判員制度のメリットとして多く挙げられるのが、「民意の反映」でしょうか。
他にも、裁判をより身近に感じたり、裁判官への関心を高める目的等々、様々でありますが。

後ろ2つであげたようなことに関しては、なるほど、と思います。

聞いたところではありますが、選挙で投票時に、最高裁の裁判官の不信任投票も行うらしいのですが(選挙権をもっていないので知りませんでした)、多くの場合裁判の判例も読む機会を持ちませんし、誰がどんな判決を下したか、なんて知らないのですね。ゆえに、「無印」=「信任」となっている問題があるようです。

今や、裁判官のみならず、政治家についても興味のない人が増えてますが、、、

裁判員制度で、両者の溝が少しでも埋まることが期待できるでしょう。それはおいといて、ですね。

今回は、最初の「民意の反映」ですね。

これは果たしてメリットなのか、といいたいわけです。

裁判官はエリートとしてそだち、一般的な市民感覚に欠けているゆえに、納得できない判決が下される。
じゃあ、誰が納得できればその裁判は正しいのか、といいたいのです。

確かに、今の国の仕組みでは、国民が主権を持っていて、ゆえに国民が納得出来るような「政治」がなされるべきなんでしょうが、それはあくまで建前にすぎんだろう、と思うわけです。

社会は、結局は分業してるわけだから、政治のことは政治家しかやれないだろうし、「裁判」(これも大きくは政治の一部だが)だって、いってしまえば「裁判官」しかやれんだろう、といいたいのです。

こうなった時点で、国民の意見をどう反映させればいいんだ、と感じます。
国民は、大まかなことは言える。つまり「幸せな国を作ってほしい」だとか「何とかしてほしい」だとか。

しかし具体的な部分の多くは、すべてその道の専門家がやってしまうんです。
そして我々は「国民」の”専門家”ではない。

そもそも国民というのがあやふやなものです。民意というものが広すぎる。全体として見るから、「多数決」が大きなキーワードになりますが、多数決とは「常識」みたいなもので、その常識が社会をゆがめてしまっている場合、「多数決」で得る決定が国民に「良い」とは言えないのではないでしょうか。

今回の裁判員制度で、民意を取り入れたとしても、かえってその社会のゆがみが入り込む可能性がある。


そしてもう一つ、大きな問題は、ご存知の通り「人が人を裁くこと」ですね。

だから、民意だろうが、エリートの偏見だろうがなんだろうが、まずこの問題に答えを見出せないのに、「さて民意と偏見、どちらが正しい?」なんてばかげた話だと思うのです。


しかし、物事は何でもアクションを起こさないと始まらない。裁判員制度、はじめからすべて出来上がった制度ではなく、これから育ててゆく制度だと思います。
しかも先に述べたように、メリットも十分認められる。いい制度にしていこう、というのは変わりません。

ただ、その「民意の反映」がメリットだ、という部分については疑問だったわけですね。





PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
「民意の反映」について少し・・・。


そもそも民意の反映と司法の機能は抵触する可能性があることをご存知ですか?

民意の反映とは、magochanがいうように多数者の意見の反映と言い換えても間違えではありません。

他方、司法の機能の一つとして「少数者の保護」があります。

そうだとすれば、民意の反映が多数者の意見の反映となったとき、司法制度が崩壊するときなのかもしれません。

しかし、民意を「多様な」と言い換えればこのような抵触は起きないでしょう。

つまり、多様な意見には少数者も含まれますから、民意(少数者を含む多様な意見)の反映は、司法の少数者保護という機能に資することになります。


「民意」をどのようにとらえるか、そして民意の反映をどのように運用しているかによって、司法制度をよりよいものにするか、崩壊させるか変わってくるのですネ。
キルシェ 2009/08/09(Sun)10:28:42 編集
to キルシェ
貴重な情報および意見、ありがとうございます。

やはりこの制度、凶と出る場合と吉と出る場合があるようです。
気をつける必要がありますね
magochan URL 2009/08/09(Sun)12:47:51 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
←No.40No.39No.38No.37No.36No.35No.34No.33No.32No.31No.30
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
[05/16 Backlinks]
[09/01 magochan]
[09/01 キルシェ]
[07/18 magochan]
[07/18 キルシェ]
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
magochan
性別:
男性
職業:
大学生
趣味:
音楽をきくことと、読書
バーコード
ブログ内検索
P R
アクセス解析