静かなところがいいかね

かつて、ある中学生に「君の夢は何？」と聞いたことがあります。

彼は「まだ分からない」と答えました。
ただ、と彼は続け、こう言ったのです。

「普通に就職してサラリーマンになって、、、っていうのは嫌だ」

ああ、同じだと思いましたね。
僕も小さいときはこう思った記憶があります。

つまり、”他とは違うことをするほうが面白い”という価値観です。

しかし、違うな、、とも思いました。
僕は「普通に就職してサラリーマンになって、、、」を嫌だと思ったことはありません。



誰かがこんなことをいいました。
「若者は堅苦しいこと考えずにつっぱしったらいいんだよ」

考えている僕にそういったんですよ。
若者が考えてはいけないのか、と思いましたね。

物事をつっぱしるのと、人生をつっぱしるのでは意味が違います。
物事をつっぱしると大抵ダメですね。



なんで、サラリーマンは平凡でつまらないと思うのか。
なんで、若者の生き方ならば下手くそでいいと思うのか。

僕はこういう一次元的な見方が大嫌いですね。


どんな職業につこうが、他とは違う人生は求められるでしょう。
下手くそな人生を歩んできた人が、素晴らしい人間になるとは言えないでしょう。


僕は、人生において何かを追いかけようとします。
理想の自分ですね。

へたくそな自分、ではないんですよ。
理想の何かを追うからこそ、へたくそな道筋を辿った時に、その失敗を糧に出来るんだと思います。

また、将来の夢について。
僕は将来の職業こそ決まっていませんが、将来の夢は決まっています。

それはどんな職業につこうが、成し遂げられるものです。

しかし、そこへ到達するには、ものすごく”考え”ないといけないのです。

その他努力や才能、運などが十分にそろわないと、行くのはなかなか難しい場所かもしれません。
そして、そこへ到着しても何も得られないかもしれない。

そんなものを目指しています。
それが僕の夢ですね。


何かを得ようとして生きるのではありません。
また、進む過程でどんどん持ち物が増えていくのでもありません。

それとは正反対の生き方ですね。
進むたびに捨てていく。

”自分を磨く”という言葉がありますが、そのことかもしれません。

捨てる（磨く）ものがなくなったときに夢の場所に立てるんだろうなぁ。
そうなったらもう、それが死ぬ場所でしょうね。

いい場所であることを期待します。