風邪の季節

すこし温かくなった気がするのは気のせいか、、、

この時期の、微妙な気温の変化は、体長を崩す原因になりますからねぇ。
気をつけたいと思います。


ある人がこんなことを言いました。

「我々は皆同じ”人間”であり、そこを前提とすれば平和を築ける」


まぁ、そうかもしれないですが。

しかし、僕達が、同じ”人間”として互いに共感を得られる部分は一つだけだと思うんですよね。

それは「身体的欠陥」。

つまり、我々の体は完璧、無敵ではないという部分だけでしょう。

他からエネルギーをもらわなければ生きていけないし（これは人間に限らないが）、武器を持たないとイヌやネコにも勝てない。

そういう欠陥を、知恵や言語能力でもって補い、互いに助け合わないと生きていけない。
それが人間なんだ、というわけです。

これを世界中の人々が共有し、意識すれば平和が築ける、、、のでしょうかね？


人種差別なんて大きな話じゃなくても、例えば身近にある”いじめ”の問題を、上のやり方で解決できるでしょうか。

あの子の性格や育ちを全部とっぱらって、「私とあの子は同じ人間なんだ」と考えれば、うまくいくでしょうか。


僕は不可能だと思います。
そもそも、「我々みな同じ人間」なんて考えを前提とすること自体、無理な話だと思うのです。

なぜなら、他人についてどうこう考える前に、まず自分自身のことを、「性格や立場や感情を払った、一個の人間」だと考えることが出来ないからです。

確かに私は、「社会における一個人」である前に、「人間という生き物」であることは否定できないが、かといって自らの社会的側面を捨てることはできない。


そして、平和という概念が、社会というものを含む形で成り立っている限り、我々は皆同じヒトとして平和を共有することは出来ない、というわけです。


人間の場合、人と人がつながった時点で「社会的側面」が浮き上がってきますから、我々がヒトとして平和を築くためには、「一人でいること」が条件です。

なんとも皮肉な。