スーパースター

音楽にしても、スポーツにしても、勉強にしても、生活にしても、何かを極めた事が無い僕は、そういった人に対してすごく尊敬するし、うらやましいと感じる。

自分で言うのもなんだが、そこそこ何でもそつなくこなしてきたので、色んな方面に興味があり、つながりもあるが、ひとつの分野で活躍している人と出会うたび、何か申し訳ない気にもなる。

もちろん今更生き方を変えることは出来ないし、そもそもこの生き方に不満などないが、”ないものねだり”とはよくいったものだ。


今、カナダでは冬のスポーツの祭典が開かれている。
昨日も日本人選手の活躍が、希望と感動を与えてくれた。


昔は僕もスポーツに人生を捧げたいと思ったものだ。
どういうわけか、まちがって（笑）、今はアカデミックな道に進んでいるが、本当にこの道は楽だと思う。

いや、確かに、勉強の道も自分次第でいくらでも険しくなるのは知っているが、それでもスポーツと比べると全然たいしたことない。

だからオリンピックで活躍する彼らを見ると、心から尊敬するし、うらやましいと思うのだ。
僕には進めなかった道だから、なおさらかもしれない。


「君は何でも出来ていいね。僕にはこれしかないからなぁ、、、」
昔言われて、ひどく複雑な気持ちになった。苦笑いしかできなかった。

僕が思うに、”これしかない”ってのは、少なくとも”これ”はあるわけで、しかもそれに全力を尽くす事が出来るから、半端な人間では太刀打ちできないんだと思う。

これはスポーツに限った話ではないけれど。


以上を承知の上で、しかし僕は彼らに負けるつもりはない。
彼らへの尊敬と羨望のまなざしは、そのまま自分への活力へつながる類のものだ。

胸をはれる何かを成し遂げたいと思う。


それでこそ来世、安心してスポーツの道をゆけるのである笑